「 木屋響子 Live 」
    (2000-06-24 於・大久保 HOT SHOT)

    土曜日・新宿(区内… ^^;)・給料日後…混まない理由がない6月最終土曜日、大久保駅至近にオープンしたての「HOT SHOT」でライブが行われることになりました。さすがに開場2時間前から待っている酔狂モノは私くらいなのですが、それでも開演1時間30分前(程度は余りかわってないか…)からポツリポツリと人が集まり出しました。その中にはお仕事の関係で「開演直前の滑り込み+アンコール前の退出」を余儀なくさせられていたBさんもおられて、早くも危険なオーラが出てきました(笑)。結局、この日は小雨が降りしきるという最悪の待ちロケーションながら、開場前には並ぶ並ぶ…ざっと数えただけでも80名は居たでしょう。しかし、開場時間になってもなかなか扉が開きません。KYOKOさんのライブのお約束として「リハ押しはいつものこと」なので(汗)、扉が開くまでのんびり待ちましょう。

    開場後、用意されていた座席はあっさりと埋まりましたが、それでも入り切れません。やむなく前に準備されていたテーブルが撤去され、前の方はステージ密着状態になるという嬉しい悲鳴です。それでもまだ入口は混み合っています。終いには店員さんの「札止め(入場ストップ)しようか?」という極め付きの一言が出ました。それでも押せ押せでねじ込まれてしまうところが柔軟というかエライというか…。傍らでフォルテレーベルCD(在庫分)と、CD-Rも頒布されていたのですが在庫分はあっさり底を突き、予約販売に切り替わるというちょっと最近では見られていなかった一幕もありました。
    予定時刻より10分ほど遅れて開演です。BGMがフェードアウトしてもなおざわつく会場内の右手からKYOKOさんと諸星さんが出てきました。客席から向かってステージ右側のハードディスクレコーダー脇にKYOKOさんが、左側に諸星さんが付きました。1曲目は最近、スタートの定番になりつつある「夢のつづき」です。バックから入る赤のスポットライトと激しく打ち下ろすマレット捌きがものすごいコントラストです。

    1曲目「夢のつづき」の後に簡単な挨拶があって、「ちいさな舟」に入ります。イメージは波立つ大海原を進む舟なのですが、私には中間コーラス部のイメージとして山里の夕暮れをイメージしています。その次、新曲「妖精たちの組曲」から"Time goes by"です。前回頒布されたCD-Rから収録されているインストゥールメンタルシリーズの1曲です。
    緩急硬軟をマレットで捌き出します。芯の強く輪郭に空気感を持つ音と、輪郭がシャープになる音のコントラストがイメージをかき立てます。

    「アラベスク模様の運命」と「舟唄」が続きます。ハードディスクレコーダーを従え、力強い曲なのですが、サウンドがややチューンされていますね。ただ、若干スピードが遅くなっている(あるいはテンションが落ちている)ので、手拍子を送るタイミングを逃してしまいました。初期バージョンで有れば間違いなく手拍子大ノリの曲なのですが…。

    「1秒の無重力から生まれ変わる一日」の後、ぶっ通しだった曲紹介と共演の諸星さんの紹介です。ここ数回のライブではすっかりおなじみの諸星さんですが、初めて登場したペンギンハウスに比べて顔が柔和になったのは慣れた証拠ですね (^^;)。そして「無実の罪」「遠い国から」が続きます。

    後半です。KYOKOさんが読売カルチャースクールの「シンガーソングライティングコース」の講師をされていたのは有名な話(新聞別刷で財津和夫との対談掲載・常連ファンの中でも受講者多数…)です。その受講生を代表して(?)、諸星さんの作られた「どこまでも」が披露されました。KYOKOさん曰く「日頃思ってることを曲にしたり歌にできたらどんなに楽しいんだろう・面白いんだろう?」という気持ちに応える手段と解説されていましたが…実はプロデュース希望ですか?と思ったのは私だけでしょうか…。

    その後、しっとりとした都会によく似合う「ひとり」(「月の石がみている夢」に収録)が入りました。これは予想外だっただけに会場のあちこちから「おお…」というどよめきを呼んだ1曲です。このアルバム曲、夜中にヘッドホンで聴こうものなら大変なことになる「深入り厳禁級」の曲です。その後、「月の石がみている夢」が歌われました。これ目当ての人も多い名曲です。私はサビの最終コーラス部分が一番好きですね。シャウトなバックコーラスが掛かって、一気に終わるその寂しさ感満点の流れは凄いです。

    そして、お約束の感もあるリクエストコーナーです。前回の課題は「お日様にウィンク(ピーコシリーズより)」なのですが、いつものKYOKOさんが戻ってきました。すっぽり忘れてしまっていた故、さらに次回の課題に繰り延べです。リクエストは代わりに「GROLIA」に応えてもらうことができました。

    今日は終了が早いです。スタイルとしては「ミニライブ形式」とした方がいいのかもしれません。キーボード手前に立てられていた予定表の行数がやけに少ないな〜とは思っていたのですが、これが最後の曲です。黄色表紙のCD-Rに入っている「空へ向かうレール」です。この曲に限らず、KYOKOさんの曲には旅や列車をイメージさせるものを目にすることがありますね。
    ラストはアンコールラッシュに押される形で定番の「Maria」で〆と相成りました。しかし、入口がギュウ詰めなので出入りに非常に難儀する一幕もありました。そういえばBさんしっかり渡されていましたね、花束。

    終演後、店の前で恒例のサイン会と撮影会が行われました。ラストは隣にある教会前で撮影です。ちなみに今回からは諸星さんのサインもスタートしていましたね。


    1:夢のつづき
    2:ちいさな舟で
    3:妖精たちの組曲より "Time goes by"
    4:妖精たちの組曲より1曲
    5:アラベスク模様の運命
    6:舟 唄
    7:一秒の無重力から生まれた一日
    8:無実の罪
    9:遠い国から
    10:どこまでも(諸星さんの曲)
    11:ひとり
    12:月の石がみている夢
    13:GLORIA
    14:空へ向かうレール
    -----(EC)-----
    15:Maria

    メンバー
    ・木屋 響子(Vo.,Marimba.,Key.)
    ・諸星 宏美(Vo.,Cho.,Marimba.)

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