「 KYOKO SOUND LABORATORY LIVE 」
    (1999-04-20 於・原 宿 クロコダイル)

    前回の「お誕生日ライブ」から3カ月、今回は上野洋子さんとライブを行った原宿クロコダイルで単独ライブです。開始時間はいつもの如く20:00〜なのですが、KYOKOさんは14:00頃から(店員氏の証言による)リハーサルを行っているそうです。確かに下からは時折聞き慣れた曲がチラリチラリと漏れ聞こえてきます。まぁ、本番を聞くまでのお楽しみなのであえて聞こえなかったことにしてください( ^^;)。
    開場の2時間前から次第に人が並びだしましたが、今回の並び方はやや低調気味でした。道を行き交う人の何とも言えない視線が何とも言えず痛いやら…。この店は、開場前に店員が扉の取っ手を綺麗に磨き出します。このことを知っている客って何人いるのやら…?

    定刻通りの開演です。左手からするするとKYOKOさんが出てきました。最初はキーボードも勇ましくスタイリッシュな「Zero の惑星」から。この曲、後発の「Soldier In The City」とセットになる傾向が強く、イメージが混同されている可能性が高い不遇な曲かもしれません。確かに雰囲気も通じるものがありますので、KYOKOさんの提唱する「楽曲の引き出し」ではきっと同じ棚に入っているのでしょうね…。
    その次は曲名連想では最も難しいかもしれない(コアなファンでも曲名からメロが連想できない人が多い)「魔法つかいの朝」。ファンタジックなタイトルでありながらスマッシュなアルトヴォーカルで押してくるので、結構意外な感想を持たれるでしょう。ちなみに、歌詞はかの有名な「KYOKO節」のお仲間です…( ^^;)。

    「ねこの子守歌」から「PHOENIX」まではCDでおなじみの楽曲群です。コーラスの吉田さんがまたいい雰囲気で効果音を入れてくれるのでなかなか…。歌詞が結構怖いと評判(?)の「ねこの子守歌」は一見の価値有り、といったトコロです。

    今回はトークもそこそこにとにかく弾きまくり・歌いまくりのステージです。曲も第1部のアップテンポなものから後ほど第2部のバラード/コーラスものまで、今までのライブスタイルやCDの総決算のような陣容でした。吉田さんが務められたコーラスのマッチングも良く、充実したラインナップが続きます。
    舟歌やアラベスク模様の運命といったここ最近の中にやって参りました「ASKA」。CDを持っている人なら思わず手拍子を送ってしまう名曲です。ライブでは若干キーを落としての演奏となりますが、メロに入る前の力強い4連拍は健在です。逆に言えばこれが無ければASKAでは無いと言っても過言ではないかもしれません。

    後半です。第1部とは打って変わってしっとりと聴かせる曲がズラリと並びました。私の一押しは「ちいさな舟で」から「Someday」への連携ラインです。「Someday」のメロディー、唄い方、コード進行が非常に気に入っており、どうしてもこの曲を聴くと涙が出てしまいます。今回のライブで最も泣かせてくれたハイライト部分です。いつか歌詞をしっかり覚えてサビで手拍子を送れるようになりたい1曲です。

    KYOKOさんはかねてから1年12カ月で月ごとの「月暦(つきごよみ)のうた」を作って、CDにしたい旨を仰っています。今回はそんな中から少し早いのですが「5月の大地の歌」が披露されました。「ひまわり畑の雨上がり」も久しぶりに再演されました。写真はこの「ひまわり畑の雨上がり」の1コマです。

    石ノ森章太郎先生の作品を基にした「劇場版・人造人間ハカイダー」にもKYOKOさんの楽曲が使われたことがありました。「もう一度めぐり会う日まで」です。その後にマキシシングル「Water-Blue」から3曲連続と、もうラストまで弾きまくり・歌いまくりのステージです。
    この辺りのMCで兼ねてから話題になっていたZABADAKのサポートメンバーについて少し話がありました。本人談で「お時間が取れるときにサポートをします〜」ということで参加されると言うこと、今後もKSLをしっかりやった上での活動であることを話していました。

    ステージが終わった後の鳴りやまぬ拍手。アンコールです。ステージの前の方と後ろの方で見え方に違いがあったので(まだ吉田さんが控室に戻りきっていなかったのだ…)最初の内は拍手がかみ合わなかったのですが、次第に合わさってゆきます。
    ここで、KYOKOさんは次の5月12日の予告と、またライブ活動と作品のレコーディングなどを続て行く旨をお話しして終了となりました。次は1999年5月12日、あまり時間が離れていませんがどんなライブになるのかが楽しみです。


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    第1部 開演20:10
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    1・Zero の惑星
    2・魔法つかいの朝
    3・ねこの子守歌
    4・孤独の objet
    5・霧の向こうへ
    6・PHOENIX
    7・Soldier In The City
    8・HERO
    9・ASKA
    10・アラベスク模様の運命
    11・同じ Gender
    12・A の悲しみ
    13・舟 歌
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    第2部 開演21:40
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    14・夢のつづき
    15・Sanctus
    16・ちいさな舟で
    17・Someday
    18・ひまわり畑の雨上がり
    19・5月の大地の唄
    20・海を渡る風の歌
    21・ガイアの詩
    22・もう一度めぐりあう日まで
    23・Kyrie
    24・Water-Blue
    25・True
    26・Walking In The Blue Sky (2th コーラスオンリー)
    27・GROLIA
    -----(EC)-----
    28・Maria
    29・See You Again
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    メンバー
    木屋 響子 (Vo.,Syn.,Marimba.)
    吉田 亜紀子(Cho.)

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