「 KYOKO Sound Laboratory BIRTHDAY LIVE 1.20 」
    (1999-01-20 於・渋 谷 La.mama)

    渋谷は坂に囲まれた街です。今回は急坂で知られる道玄坂を上った La.mamaでのライブです。お店はマンションの地下に設置されており、入口だけがポッカリ出ている形です。早い時間帯には、至近の曲がり角に(!)KYOKOさんの車がズデンと止まっていたりと何とも冷や汗ものだったりします(この界隈で角地止めするとはスゲェ偉いと思う… ^^;)。

    夕刻、開場前に看板が掛かりました。画像では見えづらいのですが、抽選会も予定されている旨が書かれています。開場後、CD-Rの頒布もありました。しかし…限定10枚故に、入手できた人はごく少数となりました。
    場内は、客席の真ん中に大きい柱(上に建つマンションの主柱)がある他に、ステージを軸に外周客席がせり上がる形になっています。客席後ろにはスナックコーナーがあり、各種ドリンクと共に良心的な価格に妙な人気が集まりました(笑)。
    気づいた人は気づいたのですが、会場にはお客様としてZABADAKの吉良さんがおいでになっておりました。私も近くを通ったときに「ん?」とは思ったのですが、そのときまで本人のホンモノ( ^^;)を拝んだことが無かったので、あまりインパクトはありませんでした。

    開演です。スタートは勇ましい「Zeroの惑星」からアップテンポ路線を走ります。ステージの上にはいつものマリンバが控えていますが、まだ出番ではないようです。気のせいでしょうか?ASKAは音程がCDと少し異なっていた(低かった)ような気がしました。始まった瞬間に「おおっ!」と言われたのが ELECTRIC LOVE 。しかし、KYOKOさんお約束のトチりがここで入ってしまいました。え〜ん、1コーラスも2コーラスも同じじゃん…(泣)。

    MCです。肝心のお話ですが、あまりネタが無いのか「あまりまとまってないんですけど〜」で流れます。この後、事前から告知があった抽選会へとなだれ込みました。昨年12月28日公演で「イルカのストラップ」を予告しており、ほぼその言通りにイルカのシルバーチョーカーが現れました。本人はイルカのつもりで作ったのですが、所々にシャチの面影もチラホラという力作です(汗)。手作りで、お腹にKSLの文字が彫り込まれています。不器用な私には知る由もありませんが、作るのは結構大変だそうです。
    おもむろにコッペさん横にあった抽選箱をキーボードに置き、「頑張って作ったんですけど3個しかできなかったので3人です」と宣言。その後に紙を取り出すのですが、なんと入場数が判ってから書き込もうと思ったか、紙が白紙(!)です。場内はかなり沸いたのですが、アドリブで思いついた数の人が当選者となり、ドキドキの中で3名が選ばれました。

    さて、後半に入ります。ここからは様々な曲がめまぐるしく切り替わるまさに"Laboraotry"。「ねこの子守唄」でムーディーな唄い方披露すると「アラベスク模様の運命」で力強くも朗々とした曲を進み、ここ最近は定番の感も出てきた「Aの悲しみ」が炸裂。
    昨年9月に行われたライブで初披露されて以来、コアなファンはもとより新しく通うようになった人をも驚かせた1曲です。極端な話、毎回顔の違う特異な作品です。今回もかなり激しくキーボードをひっぱたいていたのですが、そのときに関係ない曲のボタンを押してしまったらしくなんだかお経の様に別のテンポが聞こえたりしました。写真はライティングの関係であまり日の目を見ない「Aの悲しみ」演奏中の1コマです。

    次のMCです。KYOKOさんがスペインに行った時のお話でした。父が歌って息子達が楽器(ギターだったかな?)を弾くというファミリーからフラメンコの練習のやり方を教わった、というものでした。場内をKYOKOさん・客席右手・客席左手の3ブロックで分け、次々とテンポよく手拍子を打つというものがありました。この手拍子がノってきたところで、そのまま次の「Spanish Girl」に進みました。いいですね、このようにお客さんを巻き込む演出は後にも好評でした。

    今回も含め、KYOKOさんのライブで主にギターを務められているのがKOPPE(コッペ)さんこと宮川浩一さんです。パワフルな演奏と軽快なトークテンポ、公演中のにこやかでありながら超真面目な姿勢は毎回感動しつつも楽しませていただいています。
    ピンクなグッズが大のお気に入りだそうで、履き潰してしまったために「ピンクの編みサンダル」を探しているそうです。なにかグッズを見かけられた方は是非差し入れにいかがでしょうか…?

    ここからは一気にラストスパートへ走ります。ギリシャ神話とアラビアンなソースが混じり合った「舟歌」、どこまでも果てしなく蕩々とした「海を渡る風の歌」、そして定番曲の「See You Again」と一気に弾ききって一旦下がります。激しいアンコールラッシュに押され、再びコッペさんと出て参りました。

    いよいよアンコールです。メインはステージ奥からマリンバを持ち出して、「夢のつづき」のマリンバ・インストゥールメンタルから始まりました。その後にヘッドセットを着け、ヴォーカルを入れての演奏となりました。最後はお約束の「Maria」でシメ。
    そうそう、気付いていた人は早くから気付いていたのですが、今回の注目はオカリナを使っての演奏もありました。どうやら自前のオカリナのようで、朗々とした吹奏が印象的でした。
    曲も内容も盛りだくさんで充実したお誕生日になりました。おめでとうございます。この後、たっぷりの余裕時間で事務局の皆様や社長共々、出待ち大会が繰り広げられたのは言うまでもありません。


    1・Zero の惑星
    2・二人の Distance
    3・Soldier In The City
    4・PHOENIX
    5・魔法使いが目覚めた夜
    6・ASKA
    7・ELECTRIC LOVE
    8・真っ白い贈り物
    9・ねこの子守唄
    10・アラベスク模様の運命
    11・A の悲しみ
    12・同じ Gender
    13・一秒の無重力から生まれ変わる一日
    14・Spanish Girl
    15・舟 歌
    16・海を渡る風の歌
    17・See You Again
    -----(EC)-----
    18・夢のつづき(マリンバ・インストゥールメンタル)
    19・夢のつづき
    20・Sanctus
    21・ちいさな舟で
    --------------
    メンバー
    木屋 響子(Vo.,Pf.,Key.,Syn.,Marimba.)
    宮川 浩一(G.)

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