「KYOKO Sound Laboratory LIVE」
    (1998-03-11 於・南青山MANDA-LA)

    1997年夏に奇跡的(?)な「復活ライブ」を経て、ついに南青山MANDA-LAで公演を行うことになりました。日程が早め確定していたことと、地の利の良さで開場となった18:35前には50名近い人が並ぶこととなりました。一番乗りの人は16:30に到着したそうです。入口には謎のカセットテープが並び、居並ぶファンはその存在ににわかに色めき立ったものです。開場後、おおかたの座席が埋まり、あちこちでトークが始まった頃、「あっちむいて・どっちむいて・たまごっち」を一緒に熱唱された小林亜星御大がお見えになりました。ガヤガヤしていた客席が俄にシーンとなり、御大の御着座を見届けたものでした。いやぁ、噂はされていたものの、これにはビックリ。そんなこんなでホールの客席が全て埋まってスタートとなりました。

    KSLファンとして、最もヤキモキしなければならないことは「いつCDが出るの?」でしょう。この時、"ガイアの詩(仮)"は新曲を加えて「4月下旬に発売」が予定となっていました。ご本人語るには「コーラスワークにこだわって、最後の曲(WATER)では"35人分のKYOKO"を詰め込んだ」旨を解説していました。その他の曲も、一部はREMIXしてお届けするということでした。
    「〜料理することと音楽は似ている〜」
    とは今回の一言(古賀師匠:「じゃぁ、納豆の時は粘っこいということで?」とツッコミがすかさず入る)。今回は御大がお見えになると知って知らずか(そりゃ、知ってるはずだけどさぁ…)、1曲目からフルターボ状態。声のヌケも完璧でした。

    先のライブでは「1年12カ月で月ごとの曲」と言う「月暦の歌」を作っていることを話したKYOKOさん、「3月は普通ならひなまつり…なんですが、私は花粉症の月なんです(笑)」そこで、駅前で配っている怪しげなティッシュに「捨てないで」と印刷されたものを見て作ったそうです。曲はテンポよく、サビの形はZABADAK(上野洋子)風ですね。本人もライブに慣れてきました。スタートから笑顔でできるようになったし、曲毎に振り付けしているのもGOOD(「風の中のマリオネット」の振り付けでどよめきも…)。

    一通り歌い終わった後、いよいよ恐怖の(?)アンコールタイム。御大がお出でになっている時点でおおよその見当は付いていたものの…げ、KYOKOさん、目がマジです。そんなKYOKOさん、含み笑いを浮かべながら御大を呼び出してしまうとは…(汗)。当初、KYOKOさんは「あっちむいて〜」を迫るも、御大の「いやぁ、忘れちゃったよぉ〜」防御の前に救われたコアなファンは数え切れません。その代わりに即興でブルースのご披露があり、いろんな意味で(?)豪華な1場面でした。但し、ステージから客席に戻るときの一言
    「ずいぶんマニアックなファンが多いんだなぁ」
    …そりゃそうでしょ。ミーハーだったら2年も待ちませんがな…。

    終演後はコアなファンを中心にして、いつものように出待ちが繰り広げられました。小雨が降るか降らないかといった微妙な空の下、出てきたKYOKOさんを待ち受けてサインだの写真だの…といった光景はいつもの通りです。お疲れさまでした。


    開演19:42
    1・メリーゴーランド
    2・ジャスミンの眠る黄河の泡
    3・無題 〜鳳凰の彫像
    4・人魚の夢
    5・月の石がみている夢
    6・Water
    7・Blue (Water とメドレー)
    8・ガイアの詩(朗読Ver)
    9・ひと粒の砂
    10・捨てないでティッシュがぬぐい去った涙
    11・風の中のマリオネット
    12・霧の向こうへ
    13・See You Again
    14・INSIDE OUT
    15・孤独の objet
    -----(EC)-----
    16・GROLIA
    17・御大即興ブルース「俺の背中を掻いてくれ!」
    18・Maria
    終演21:22
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    Special Guest
    小林 亜星 (Vo.)
    メンバー
    木屋 響子 (Vo.,Pf.)
    日吉 秀丸 (Dr.)
    古賀 弘史 (Key.,Cho.)
    宮川 浩一 (G.)

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