「 木屋響子 Live 」
    (2001-07-19 於・高円寺 ペンギンハウス)

    本ライブレポートを作成するに当たってワラジンさんに記録のご助力を頂戴しました。御礼申し上げます。

    暑いよ(笑)。そりゃ昼の2時から待ってる暇人は私だけだけどさ。1月のライブがKYOKOさんの体調不良で流れ流れてよりによって7月!場所は…ペンギンハウス!?その通知を受け取った瞬間浮かんだ言葉は「恐怖」。あのハコが本気で溢れるだろうね…ということでそのパニック見たさに来ていたわけですが、そんなことはどうでもいい。店の前に人が並びだしたのは4時30分頃から。尤もその前からチラリチラリと私の前を様子見している人は居ましたけどね(笑)。
    さて、店が開いてしばらくするとKYOKOさんがやおら到着。てっきり「KYOKOパルサー」を期待してたのですがあいにく夕方の交通規制で車はペケ。ハードディスクレコーダーを抱えての到着でした。その後、事務局の方も到着され、今回は前回の教訓を元に(?)、事務局側で整理券方式を導入。行列が迷惑にならないようにしていました。しかして、集合時間の午後6時…凄いです。いつものことですが…。関係なさそうなカップルまで「誰が来るの?」みたいな視線してるし。
    入場は整理券順。ステージ前にはお約束でKYOKOさんがピアノの前でスタンバイ中。少し人が入ったところで自主BG始めてるし。

    前回の HOT SHOT 同様で来場客は(席が)足りない&(ハコが)狭い&(空調が)追いつかないの三重苦状態で待っています。何せ普段は20人も入ったら店の奥からトイレに行く気も失せるスペースに80名近くのファン+2名の事務局スタッフ+4名(多分)の店員+2名の良く判らないカイシャの人に(笑)…で「もうどうにでもして」状態。仕方がないのでテーブルは全撤去、ありったけの座席を動員してもまだダメ。結局、30名近くの人は立席と相成りました。ああ、早く来て良かった(!?)。いえ、普通の人は1時間も並べば座れますよ、ご安心を。
    今回は期待の新譜も登場。思わせぶりなメッセージが書かれているDMでは「ペンタグラムの星」、電話で事務所へ聞いた人によるとタイトルは「Be Alive」とでまだ決まっていない…等々…情報が錯綜している中でのCDは「All my song is All my life」…あらら?税込1980円がライブ来場者に限り1700円。
    演奏開始。1曲目はKSLの起点であり終点でもある「Maria」でスタート。この瞬間、すでに古株の常連の表情にはすでに不安の色がありありと出ています。曰く「それ(Maria)もう出してイイの?」。何せ、この店のお約束で本人が「終わり」と言っても出づらい&立ち去りづらい雰囲気故に「終わらない店」となっているのにあえて「Maria」…偉すぎる。2曲目は実は聴きたい人が多かった「グリーンな風の中で」いやぁ、これは大泣き。素晴らしいです。美しいです。でも、ヴォーカルが野太いです(泣)。この調子でダイアモンドの日々までを一気に演奏。

    肝心のトークは1月の講演中止のお詫びから始まって、お約束の近況報告。KYOKOさんには放浪癖があると言う噂はまことしやかにあったのですが、やはりあちこち出ていたようでその思い出話でしたが…妙にコケたのが
    北は北海道!(うんうん)。
    南は岡山!
    ………コケるでしょう。せめて鹿児島にして欲しかったんですが(笑)。
    そして、いろいろな友人と巡り会って時たまチャットしている由。例の掲示板にも何か書き込んで欲しいと願っているのは私だけではないのですが(^^;)。そして、特筆すべきは「北海道で族に絡まれた」そうな…その後の展開は推して知るべし。

    「ダイアモンドの日々」から3曲ほど続いた後、おもむろに語り出しました。「最近、私はここに絶対住みたい!と考えた場所があったんです。」その場所が「京都」…その瞬間、まんざらでもない顔の人が1人居ましたね、Sさん(笑)。行ったことがないのに来たような場所、嵐山や鴨川縁の菜の花の感じがジャスミンの流れる黄河の泡に引っかかって…という由。そして曲作りの話に移って「昔は単に曲を作るだけ、今は生活の中から曲を作っていく日記的なモノ」が主になっている話がありました。道理で、最近の曲に妙な生活感を感じるのは私だけではなかったようです。
    作った曲データはもっぱらハードディスクレコーダー(通称「この子」)に覚えさせて自宅録音をしているようです。「この子が私の人生変えてくれた」まで言い切るところが凄いです。入れ込んでます。
    でも、時たまドジってしまうらしくて今回の「All〜」レコーディング直前、曲データの一部をイニシャライズしようとしたらマシン全体をやってしまうドライブイニシャライズを咬ましてしまったそうです。その後、KYOKOさんの友人宅には深夜にも拘わらず愚痴の電話が鳴り響いたとか…うわ、怖っ。

    KYOKOさんの曲の中には時たまクルマの歌詞が入るのです。兼ねてから怪しい運転テクニックや画期的な車内の利用法など、話題に事欠かないそのクルマは「白のパルサー(写真はKYOKOさん本人の"KYOKOパルサー"。渋谷La.mama公演時に路駐していたもの(笑)。露出合わせで偶然撮っていた…^^; 尚、画像は一部加工入)」。なのですが、このクルマの話の凄いこと凄いこと…
    1:幹線道路でUターン失敗・ライト片側を潰す
    (昔のライブより)
    2:道*村へ続く道路で路肩に
    転けていた岩を「当て逃げ」(笑)
    3:車内はカラオケBOX状態
    4:ナビ付きで獣道に進入、あわや遭難
    5:雨の高速道、ハイドロプレーニング
    現象で死にかけ
    等々…なかなか悲劇のヒーロー状態なのです。

    さて、ライブも後半に突入。「Be Alive」や「Leave me Alone」等々の新曲を弾いて幕…なのですが、ここで終わらないのがペンギンハウスの恐怖。端から見たら1人のアーティストを100人で囲んでいるようなモノ。これは悲惨です。そんなこんなで「秋頃にCDが出せれば…」と言った瞬間に「おお〜!」と言う歓声と「あ、こりゃクリスマス辺りかな」と言う冷静な視線が飛び交います。ラストに「Generation」「Maria」「SeeYouAgain」を弾いて終わりとなりました。勿論、終演後の出待ちはいつものことです。お疲れさまでした。


    開演・19:40

    1:Maria
    2:グリーンな風の中で
    3:ガイアの詩
    4:虹にかわるまで
    5:Diamondの日々
    6:一粒の砂
    7:月の石がみている夢
    8:Water-Blue
    9:思い出の汽車にのって
    10:空へ向かうレール
    11:Be Alive
    12:Leave me alone
    13:Loving you
    14:ペンタグラムの星
    15:Your way
    16:Sympathyの法則
    17:All my song is All my life
    18:ひまわり畑の雨上がり
    19:GENERATION
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    20:Maria
    21:See You Again

    終演・21:30
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    メンバー
    ・木屋 響子(Vo.,Pf.)


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